はじめてのリフォーム。そして、リフォームの価格の考え方。
ご存知かと思います。
住宅リフォームの範囲は広いです。
それだからかもしれません。
残念ながら国民生活センターには、
2013年にリフォームに関わる相談が、
7,291件も寄せられています。
そこで、
はじめてリフォームされる方へ、
安心して、そして、
適正価格でリフォームしていただく知恵をお伝えします。
戸建て住宅にお住まいの方。
マンションにお住まいの方。
そして、
中古住宅をお考えの方。
どんな家に住んでいても、
役立つ知識をお伝えします。
1. 住宅リフォームは資格がなくても業者になれます
建設工事のうち、
一定の条件内では許可がなくても工事を受注することができます。
ですから、
リフォーム工事のトラブルが後を絶たないのです。
一定の条件とは、
リフォーム工事の場合なら受注金額500万円未満、
新築工事や増築工事の場合は受注金額1500万円未満、
または延床面積150m2未満という小規模工事のことです。
(リフォーム工事であっても、建築一式工事と同様な工事内容の施工とみなされれば、
受注金額1500万未満という解釈がなされます。)
この法令のために安易なリフォーム業参入が相次ぎ、
工事レベルの悪い、
雑なリフォーム店が増加する原因になったのです。
ですから、
建設業の許可を持っている業者に相談する事をお勧めします。
2. チラシの価格には注意してください
安易にチラシに価格を掲載している業者には要注意です。
なぜならば、
現場を丁寧に調査しなければ、
附帯工事の価格が明確にならないからです。
附帯工事とは、
- 配管工事費用
- 組み立て費用
- 昇降用足場費用
などです。
付帯費用でも業者にとって大きな負担になるのが、
搬入に関する費用です。
例えば、
- 狭小地などで工事関連車両が入れない
- マンションの上層階
などです。
チラシの価格どおりに工事するという会社があると
すれば、誰かが附帯工事を負担する事になります。
多くの場合、
それは下請け業者です。
すると、
下請け業者も利益は確保したいので、
どこかを手抜きするしかないのです。
ですから、
丁寧に現場を確認してくれる業者を選んでください。
3. 商品や塗料など、商品名で選ばないでください
きれいに写っているキッチン・お風呂の写真を見て選んだり、
ネットで謳われている塗料で塗る事を優先しないでください。
国内で指折りの専門家に言わせると、
外壁の塗り替え工事の80%が不良工事だそうです。
また、写真写りの良い商品を選んだつもりが、
メーカーの処分品や、
メーカーの在庫整理のための商品を選ばされる事になるからです。
メーカーの在庫処分が悪いとは言いません。
しかし、
大切な事があります。
それは、
3年後、5年後を考えたとき、
最高の選択なのでしょうか?
今でも国民生活センターへ、
多くのリフォームに関するトラブル相談が寄せられています。
どうか、
業者の謳い文句を信じすぎないようにしてください。
4. リフォームといっても範囲が広いので、それぞれの専門家に任せてください
フォームの範囲は広く、
特定の専門家だけでは手に負えないのが現実です。
給湯器の交換、
内装の張替え、
外壁・屋根の塗り替え、
断熱リフォーム、
耐震リフォーム、
築20年が過ぎたリフォーム、
増・改築、
全面リフォームまで。
リフォームの範囲は広く、
これ以外にも沢山あります。
そこで、
安心してリフォームしていただけるよう、
次のポイントを押さえてください。
- 必ず専門家に施工をさせてください
- 自社管理している業者に任せてください
- 建設業の許可を持っている業者を選んでください
どうか、国の法令を守り、
地元に根付いている会社を選んでください。