はじめてのリフォーム。そして、リフォームの価格の考え方。
ご存知かと思います。
住宅リフォームの範囲は広いです。
国民センターには、
2022年にリフォームに関わる相談が、
12,069件 寄せられています。
そこで、
はじめてリフォームされる方へ、
安心して、そして、
適正価格でリフォームしていただく知恵をお伝えします。
戸建て住宅にお住まいの方。
マンションにお住まいの方。
そして、
中古住宅をお考えの方。
どんな家に住んでいても、
役立つ知識をお伝えします。
1. 住宅リフォームは資格がなくても業者になれます
建設工事のうち、
一定の条件内では許可がなくても工事を受注することができます。
ですから、
リフォーム工事のトラブルが後を絶たないのです。
一定の条件とは、
リフォーム工事の場合なら受注金額500万円未満、
新築工事や増築工事の場合は受注金額1500万円未満、
または延床面積150m2未満という小規模工事のことです。
(リフォーム工事であっても、建築一式工事と同様な工事内容の施工とみなされれば、
受注金額1500万未満という解釈がなされます。)
この法令のために安易なリフォーム業参入が相次ぎ、
工事レベルの悪い、
雑なリフォーム店が増加する原因になったのです。
ですから、
建設業の許可を持っている業者に相談する事をお勧めします。
2. チラシの価格には注意してください
安易にチラシに価格を掲載している業者には要注意です。
なぜならば、
現場を丁寧に調査しなければ、
附帯工事の価格が明確にならないからです。
附帯工事とは、
- 配管工事費用
- 組み立て費用
- 昇降用足場費用
などです。
付帯費用でも業者にとって大きな負担になるのが、
搬入に関する費用です。
例えば、
- 狭小地などで工事関連車両が入れない
- マンションの上層階
などです。
チラシの価格どおりに工事するという会社があると
すれば、誰かが附帯工事を負担する事になります。
多くの場合、
それは下請け業者です。
すると、
下請け業者も利益は確保したいので、
どこかを手抜きするしかないのです。
ですから、
丁寧に現場を確認してくれる業者を選んでください。
3. 商品や塗料など、商品名で選ばないでください
きれいに写っているキッチン・お風呂の写真を見て選んだり、
ネットで謳われている塗料で塗る事を優先しないでください。
国内で指折りの専門家に言わせると、
外壁の塗り替え工事の80%が不良工事だそうです。
また、写真写りの良い商品を選んだつもりが、
メーカーの処分品や、
メーカーの在庫整理のための商品を選ばされる事になるからです。
メーカーの在庫処分が悪いとは言いません。
しかし、
大切な事があります。
それは、
3年後、5年後を考えたとき、
最高の選択なのでしょうか?
今でも国民生活センターへ、
多くのリフォームに関するトラブル相談が寄せられています。
どうか、
業者の謳い文句を信じすぎないようにしてください。
4. リフォームといっても範囲が広いので、それぞれの専門家に任せてください
フォームの範囲は広く、
特定の専門家だけでは手に負えないのが現実です。
給湯器の交換、
内装の張替え、
外壁・屋根の塗り替え、
断熱リフォーム、
耐震リフォーム、
築20年が過ぎたリフォーム、
増・改築、
全面リフォームまで。
リフォームの範囲は広く、
これ以外にも沢山あります。
そこで、
安心してリフォームしていただけるよう、
次のポイントを押さえてください。
- 必ず専門家に施工をさせてください
- 自社管理している業者に任せてください
- 建設業の許可を持っている業者を選んでください
どうか、国の法令を守り、
地元に根付いている会社を選んでください。