資産価値の高い家ってなんですか。
資産価値の高い家をかったらいいと親から言われました。
高い家を買えばいいということでしょうか?
高い家であれば、なんでも資産価値がいいいいというわけではありません。
では、どんな家を買えばいいのか。
ずばり、
一番いいのは安くても資産価値の高い家。
次は高くても資産価値も高い家。
3番目は安くても資産価値もない家
最悪なのは、価格は高いのに、資産価値は安い家。
4通りのなかで、最悪な場合の家もあるので、
そのような買い方とはならないようにといことです。
家でも複式簿記の考え方が大切です。
バランスシートで資産と負債のバランスをほどよく保つためには、
資産価値の高い(資産価値の下がらない)物件を選ぶべきなのです。
ただでさえ、住宅の建物部分は年を経ることによって資産価値が下がります。
資産価値が下がるスピードが早くなると、
バランスシートの負債(住宅ローンの残高)と資産(不動産価格)のかい離が、激しくなります。
そうなると、まだ3000万円以上のローン残高があるのに、
家の価値は2000万円に下がってしまったといった事態も起こりうるのです。
不測の事態になったときに家を売却しても、ローンを完済できない状態。
これをオーバーローンといいます。
資産価値が下がらない家を選べば、
バランスシートは、ほどよくバランスでき、
貯蓄によって純資産が増えていきます。
たとえ家を売却するような事態になったとしても、
売却によってローンを返済することが可能でとなるのです。
不動産価格が上がれば、持っているだけで資産が増えることもありえます。
さて、ここで問題です。
次の2つの物件なら、あなたはどちらを選びますか?
A、駅から徒歩30分(バス利用)。築20年。5LDKの広々とした新築一戸建て
B、駅から徒歩3分。築10年の3LDKの中古マンション
資産価値が高いのは、
この場合はBです。
まず、木造の戸建てと鉄筋のマンションでは、耐用年数が違います。
法定耐用年数は、鉄筋コンクリート造りのマンションが70年、木造戸建てが33年です。
築10年の差があっても、マンションに軍配が上がるということなのです。
そして、資産価値を重視するなら、築年数が重要です。
建物にも資産価値があり、土地にもそれぞれ資産価値があるのですが、
建物は経年劣化といって、徐々に資産価値がなくなっていくのが特徴です。
土地は、それとは違って、年数では価値がさがったりはしません。
長きに渡って、土地は持たれたあとでも、
土地の価値はもっていた年数では、さがったりはしません。
土地は、売買される人気度。
需要と供給のバランスだけで価格は決まります。
なるべく駅近で都心部に近いところ、
車利用の地方でも、交通アクセスのよいところなどは、
人気度が高いことは変わらないので、
土地の価値は保たれています。
また、
人によっては、
利便性にくらべれば、家の広さなどそれほど大きな価値はないと思っているかたがおられます。
大阪市内阿倍野区の3LDKのマンションで、息子を2人育てとしましょうか。
2人を10畳に押し込めて(2段ベッド×2を利用すれば可能で)、十分暮らしてきました。
現在は2人が家を出ているので、夫婦2人で、とても快適に暮らせています。
そのようなお方がおられます。
また、まったく別のお方。
広さ、ゆったりとした空間での家族の過ごし方が大切で、利便性はその後の優先順位だと思っている。
大阪市内の郊外。
これが八尾市や、東大阪にあたるのでしょうか。
(実際に八尾に住んでいる私としては、そのようなゆったりとしたまでの感覚はもててないのですが…)
一戸建てで、25坪の敷地に3階建て。
4LDKで庭はとりきれなかったので、屋上にプランターなどで緑を楽しんだり、
家庭菜園や、休日には、そこで、子供たち2人と一緒に
BBQなどを楽しんだり。
現在は子供が、それぞれ家族をもって、お盆やお正月にもどってきたときに、
それぞれの子供部屋で孫と一緒にもどってきてくれたり。
そのような方もおられます。
こちらの場合も資産価値は、
駅から近いのか便利なのか、学校や病院、スーパー、など利便性などから、
人気度が決まって、需要と、供給のバランスで価値が高いのか低いのかがきまってきます。
どちらも、それぞれの幸せのカタチだと思います。
利便性のよさ、
環境のよい場所
どちらも大切であるのですが、
どちらもがむずかしい場合、優先度に合わせての選択も大切です。
資産価値が高いということは、
短い年月でいうと、光熱費がかかりすぎない、無駄な費用がかからないでしょう。
長い年月でいうと、立地などから不動産の価値がきまってくるので、
人気度高そうなエリアであれば、いざ、売却しようとすると
高く売れるというところに答えは落ち着いてきるかと思います。
また、特に子育てをするお方なら、近隣環境も非常に重要でしょう。
その地域の治安や教育レベル、施設の充実度などを十分に精査しておきましょう。
一説では、コンビニの棚での女性誌の割合が多いところは、治安がいいと聞いたことがあります。
理由は、それだけ女性人口がおおく、治安もいいとのことだそうです。
新築物件は、
部屋もまっさらで美しく、
キッチンやお風呂など水回りの設備も最新です。
そういった部分に心をひかれるのも当然です。
しかし、住みはじめた時点から、
新築物件は中古物件になり、どんどん古くなります。
水回りなどはあとからいくらでもリフォームすることが可能です。
しかし、環境や地の利といった部分は、自分ではどうすることもできません。
家の広さや新しさ、グレードばかりに価値を求めると、
数十年後に資産価値のない家になりかねないのです。
マンションでしたら築浅の中古もおすすめです。
中古であれば管理の状態や住民の質も確認できます。
新築で同じような世代が、
ごそっと入居するよりも、
さまざまな年代の、質のよいお方がたがいて、
新陳代謝が活発なマンションがおすすめです。
住宅購入では、次の点をよく確認してみてください。
・交通の便がよいこと(駅徒歩7分以内、通勤に便利な路線、急行停車駅、都心に直結した路線であればなおよい)
・病院、郵便局、銀行、スーパー、学校(子どもがいる場合)が近いこと
・環境(治安、道路状況、近隣住民の質など)がよいこと
・マンションの場合、住民の質、管理の質がよいこと
1戸建てで、地震を心配して、
耐震リフォームもお考えのお方でしたら、
昭和56年6月以降の建物をお勧めしたりしています。
耐震リフォームをしようとしますと、
屋根の葺き替えや耐力壁の補強など、
大方200~400万円近くかかってくることも多いものです。
住宅の資産価値を考えるときは、数十年後、
たとえばご夫婦2人から、どちらか一人が先立たれたときなど、
住居の売却費を、老人ホームに入るための費用や、
子供さんとの2世帯住宅を建てる時の軍資金として使えるようになど、
のを想像してみるのがコツです。
資産価値の高い、安くていい家。
お探しのお方は、
大阪にある、不動産会社&設計事務所&工務店の住宅会社。
スタジオは、大阪市内あべのと八尾にあります。
不動産、土地探し、新築、リフォーム、リノベーションなど、
ご質問、ご相談、ご不明な点がありましたら、お気軽にお声おかけください。