地震に強い家=バランスが大切?
こんにちは、工務の品川です。
今日は構造や金物の監査に行ってきました。
今回の監査は建物の強さや構造に関わる、役所の監査もあるくらい重要な監査です。
耐力壁の位置、金物の位置とビスの種類や本数、筋交いの位置や向き、釘を打ち込む間隔などが適切か確認します。
用語が出てきたので説明します。
耐力壁 … 地震や台風など横の力に抵抗する力を持つ壁のこと(筋交いが入っているところなど)
金物 … 柱などに取り付け家を強くする金属製のプレートなどのこと
ビス … ネジのこと
筋交い … 建物を強くするために、柱の間などにななめに交差させてとりつけた木材のこと
耐力壁は、強い家にするために構造を計算してバランスを考えられて配置されています。
そのため、位置があっているか、耐力壁の強さがあっているか
(何段階かあり金物の種類や筋交いの本数など変わってきます)
を確認します。
強い家にしたいから、
柱全部に金物をつけたほうが強くなっていいのでは?
全部を一番強い力の金物にしたほうがいいのでは?
と、図面にないところに勝手に金物をつけたり、強い金物をつけたりすると、
バランスが崩れてしまい良くないので
構造計算をした図面通りの位置に、図面通りの力の金物を大工さんに施工してもらい、確認します。
この監査も確認漏れがないように、事前にマーカーで図面を色付けして、現場で1つ1つ【✓】を入れながら確認をします。
今回は、耐力壁の釘の間隔が規定よりも広いところ・端に寄り過ぎているところがあったため、
大工さんに打ち直してもらい、完了しました。
工事が進むと確認できない重要な部分こそ、見える・直せるタイミングで、監査をすることが大切ですね。